【解説】臨床研究における交絡とは?

臨床研究への道程

備忘録として臨床研究について学んだことを記します

今回は臨床研究における交絡について解説致します

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交絡とは何か?

例えば介入研究において、理想の比較とは以下のような手順で行われます。

①ある集団に対して治療法Aを実施する

②治療法Aの治療効果(アウトカム)を測定する

③タイムマシンで時間を遡り治療前の全く同じ集団に対して今度は治療法Bを実施する

④治療法Bの治療効果(アウトカム)を測定する

⑤治療法Aの治療効果と治療法Bの治療効果とを比較する

残念ながら現実にはこのような比較はできません

そのため、現実の比較では集団Aと集団Bという異なる2つの集団に対して、一方は治療法Aを実施し、もう一方は治療法Bを実施してその治療効果を比較することになります。

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このとき得られる治療効果の差は

治療法Aと治療法Bの治療効果の差

集団Aと集団Bの治療法とは関係のない要因による回復のしやすさの差

この2つの差が混ざった状態で測定されます。

このように「治療法によるアウトカムの起こしやすさ」と「集団が元々持っているアウトカムの起こしやすさ」が混ざっている状態のことを交絡と呼びます。

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理想の比較とは全く同じ集団に対して異なる治療法を実施して、そのアウトカムを比較すること
しかし、現実の比較では異なる集団に対してそれぞれ異なる治療法を実施してアウトカムを比較する。治療法Bを実施する集団は若年者がいるなど、治療法Aを実施する集団とはアウトカムの起こしやすさがそもそも異なるかもしれない。

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交絡因子の3つの条件

例えば、現実の介入研究においては

治療法によるアウトカムの起こしやすさ=治療法の効果

集団がもともと持っているアウトカムの起こしやすさ

これらが混ざった状態で測定されます。

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集団がもともと持っているアウトカムの起こしやすさを生み出している要因を「第3の因子」と呼ぶことは以前にも解説致しました(詳しくはコチラの記事をご覧ください)。

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第3の因子のうち以下の条件を満たすものを特に交絡因子と呼びます。

アウトカムの起こしやすさに影響を与える

2つの集団を比較するときに一方の集団だけに偏って存在する

要因(または介入)の結果生じるもの(中間因子)ではない

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交絡因子が存在すると、比較の質を大きく低下させてしまいます。

つまり、私たちの臨床研究の妨げとなりえます。

交絡因子が具体的にどのような悪影響を比較に及ぼすのか?
交絡因子の影響を出来るだけ排除して比較を行うにはどうすれば良いか?
などは今後解説致します♪

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最後に

今後も臨床研究に関して学んだことを記していきたいと思います

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ありがとうございました!!

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