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皆様、うだるような暑い毎日が続きますがお元気にお過ごしでしょうか?
昨今のコロナ・ウイルス騒ぎで、世間はステイ・ホーム。
感染症予防のために「オンライン飲み会」なるものが流行っているとかいないとか。
私自身は未経験ですが、先日、オンライン飲み会を体験した知人は「画面だけでは相手が誰に対して目線を向けているのか分からないので、会話の中で一々名前を呼ばなければならない。」「上司の挙動にオフライン以上に気を遣わなければならず、常時緊張感があった。」と嘆いておりました。
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お酒を飲めば酔いが回るわけですが実はこのとき見られる現象というのは、アルコールが脳を麻痺させることで出現するものです。
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この記事では酔いが深くなるにつれてどのような順番でアルコールが脳を麻痺させるのかをその現象とともに説明致します。
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今回はユルく脳のトリビア第2弾です。
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前頭前野が麻痺する
血中アルコール濃度が0.05%~0.08%程度と言われています。
お酒に酔った初期は、陽気になる、気分が高揚するなどの精神機能に影響が現れます。
これは、酔いが回るとまずは前頭前野の機能が麻痺し始めるためです。
言わば、軽い脱抑制の状態になる訳です。
酔いの程度によっては気が大きくなったり、モラルに反する行動、言動が現れてしまうのはそのためです。
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小脳が麻痺する
血中アルコール濃度が0.1%程度と言われています。
酔いがかなり回った状態で、ヨタヨタ、フラフラと千鳥足で歩くようになるなど、運動機能にも明らかな影響が現れます。
これは小脳が麻痺するためです。
前庭脊髄路系や脊髄小脳路系の機能が麻痺することで、まさしく”酩酊用歩行”を呈するわけです。
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脳幹が麻痺する
血中アルコール濃度が0.3%以上と言われています。
酔いが重度に回ってしまった状態であり、意識を失い、呼吸器・循環器機能にも影響が現れます。
これは脳幹が麻痺するためです。
網様体賦活系の機能が麻痺することで意識を失います。
延髄には横隔膜や心臓を制御する中枢もありますので、ここまで麻痺すると昏睡状態となります。
なお、血中アルコール濃度が0.4%を超える場合には生命の維持すら危ぶまれるほどに脳幹機能が麻痺してしまいます。
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最後に
いかがだったでしょうか?
お酒を楽しく嗜みつつ、ほろ酔い気分でも勉強できるような内容にまとめてみました。
これをきっかけに脳に関する勉強に本腰を入れたいという方は過去におススメの教科書も紹介しております。是非ご参考下さい。
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今回も最後までご覧いただき誠にありがとうございました!!
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