【8306】三菱UFJフィナンシャル・グループの沿革について解説致します
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沿革
三菱UFJフィナンシャル・グループは
2005年に三菱東京フィナンシャル・グループとUFJホールディングスとが
統合して誕生しました
三菱東京系とUFJ系とに大別しながら解説致します
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三菱東京系
三菱東京フィナンシャル・グループは
2001年に東京三菱銀行+三菱信託銀行+日本信託銀行株式会社によって設立されました
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1880年:三菱為換店(三菱銀行の前身)が創業、同年に横浜正金銀行(東京銀行の前身)が創業
1919年:三菱銀行設立(三菱為換店が第百十九国立銀行の経営継承)
1927年:三菱信託銀行設立、同年に川崎信託(日本信託銀行株式会社の前身)設立
1929年~1943年:三菱銀行は4つの銀行を合併する(1929年・森村銀行、1940年・金原銀行、1942年・東京中野銀行、1943年・第百銀行)
1946年:横浜正金銀行は東京銀行に業務を継承する
1996年:東京三菱銀行設立(三菱銀行と東京銀行が合併)
2001年:三菱東京フィナンシャルグループ設立(東京三菱銀行と三菱信託銀行と日本信託銀行株式会社とが設立。3行はグループの子会社となる)
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UFJ系
UFJホールディングスは
2001年に三和銀行、東海銀行、東洋信託銀行とが経営統合して設立されました
UFJホールディングスの沿革は三和銀行系、東海銀行系、東洋信託銀行系と、さらに細分化して紹介致します
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UFJホールディングス ~三和銀行系
1656年:鴻池両替店が創業(後に三和銀行の前身の1つである銀行を設立した鴻池家が創業者)
1877年:第十三国立銀行設立(後の鴻池銀行であり三和銀行の前身の1つ、鴻池両替店を創業した鴻池家が設立)
1878年:第三十四国立銀行が創業(後に三十四銀行、三和銀行の前身の1つ)
1897年:第十三国立銀行が鴻池銀行へと転換、同年、第三十四国立銀行は三十四銀行へと転換
1898年:山口銀行が開業(後に三和銀行の前身の1つ、第百四十八銀行より営業を継承)
1898年~1929年:三十四銀行は百二十一銀行・大阪中立銀行・摂陽銀行を合併、山口銀行は虎屋銀行・児山銀行・紀阪貯蓄銀行・摂池銀行・田口銀行・八坂銀行・尼崎共立銀行を買収
1930年:山口銀行と鴻池銀行は野村銀行と合わせて3行とで加島銀行を分割買収
1933年:三和銀行設立(三十四銀行、山口銀行、鴻池銀行の3行が合併)
2001年:UFJホールディングス設立(三和銀行、東海銀行、東洋信託銀行の3行が経営統合)
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UFJホールディングス ~東海銀行系
1881年:伊藤銀行設立(東海銀行の前身の1つ)
1882年:名古屋銀行設立(東海銀行の前身の1つ、ちなみに現存する名古屋銀行とは無関係)
1896年:愛知銀行が第百十一国立銀行と第百三十四国立銀行の2行の合併で設立(東海銀行の前身の1つ、ちなみに現存する愛知銀行とは無関係)
1914年~1939年:伊藤銀行は中埜銀行・知多銀行を合併、名古屋銀行は津島銀行・笠松銀行・金城銀行を合併、愛知銀行は関戸銀行・一宮銀行(2店舗のみ)・東美銀行・大垣銀行・北方銀行・枇杷島銀行を合併する
1941年:東海銀行設立(伊藤銀行、名古屋銀行、愛知銀行の3行が合併)
1945年:東海銀行は岡崎銀行・稲沢銀行・大野銀行を合併
2001年:UFJホールディングス設立(三和銀行、東海銀行、東洋信託銀行の3行が経営統合)
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UFJホールディングス ~東洋信託銀行系
1959年:東洋信託銀行設立(三和銀行、神戸銀行、野村證券とが共同で設立)
2001年:東洋信託銀行は東海信託銀行を合併
2001年:UFJホールディングス設立(三和銀行、東海銀行、東洋信託銀行の3行が経営統合)
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最後に
2021年現在、日本を代表する金融機関である
三菱UFJフィナンシャル・グループの沿革を紹介致しました
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幾多もの合併、買収、経営統合などを経て現在の形になっていることが分かります。
ちなみに、三菱UFJフィナンシャル・グループのホームページを拝見いたしますと、沿革において1656年(江戸時代初期!!)の鴻池両替店の創業から紹介しています。
そのあたり、非常に企業の歴史に誇りを持っているのあろうと拝察致します。
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江戸時代から続き幾多の困難を乗り越えてきたであろう企業の
歴史の一端が伝えられたのであれば嬉しいです♪
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ありがとうございました!!
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