【3925】ダブルスタンダードの2023年3月期4Qの決算について分析致します
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事業内容
まずはダブルスタンダードの事業内容を簡単に紹介致します
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● HTML情報、PDF情報、顧客企業のデータベース、帳票類や広告チラシなど紙情報などから顧客企業にとっての重要情報を抽出・利用しやすい形に処理してデータ化する
● eKYCシステム(顔認証や免許証・マイナンバーカード・パスポートの画像認証などの電子的な本人確認システム)による業務効率化
● 帳票類の文字を自動でデータ化する
● 音声解析技術によって会議の議事録を自動作成したり、コールセンターへの問い合わせ内容を自動的にデータ化する
● 企業のWEBサイトのアクセス解析によって正常なユーザーと悪質なボットとを判別、悪質なボットによるアクセスをブロックすることで企業の情報資産の保護とアクセス最適化を実現する
● 不動産業におけるアナログ業務や手作業をデジタル化することで業務の効率化を実現する(いわゆる「不動産テック」)
● GPSなどによる位置情報とスケジューラーとを連携させることでユーザーがどこで何をしているのかという行動管理を可能にする
事業内容を大まかに言うならば
企業を対象としたビックデータの分析受託、およびビックデータを処理する様々な技術を基盤としたビックデータ活用サービスの開発と言えそうです
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収益構成比率
ダブルスタンダードは会計上、WEBマーケティング事業の単一セグメントとなっています。
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2022年3月期通期の実績では
● 売上高:70億7700万円(2021年3月期と比べて60.4%増)
● 営業利益:17億5700万円(2021年3月期と比べて58.5%増)
● 売上高営業利益率:24.8%
● 純利益:10億8200万円(2021年3月期と比べて44.9%増)
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営業利益率が非常に高いことも特徴ですが、
2022年3月期は驚きの収益増だったようですね♪
IR資料を確認すると2022年3月期通期の業績予想は2度も上方修正があったようです♪
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今回の決算の注目ポイント
2022年3月期4Q の決算資料の中で
● 2022年3月期以降は既存の受託案件の中で顕著に原価が高く利益を得にくいものを順次終了、原価が低く利益を得やすい新規案件受託に注力する
● 2023年3月期通期で売上高70億8000万円(2022年3月期と比べて0.1%増)、営業利益21億2000万円(2022年3月期と比べて21.4%増)、純利益13億8100万円(2022年3月期と比べて27.6%増)の増収増益を見込んでいる
以上のように述べられていました。
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また、前回の2023年2月期3Qの決算結果から、今回私は以下のことに注目しています。
● 高い売上高総利益率を維持出来るか?
● 取引先企業数は順調に増やせるか?
● ストック型の案件の受注を増やすことが出来るか?
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このことを踏まえて決算資料を見ていきましょ~♪
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まずは業績です♪
● 売上高:69億1100万円(対前年比2.4%減、通期計画達成率97.6%)
● 営業利益:21億2100万円(対前年比20.6%増、通期計画達成率100.0%)
● 売上高営業利益率:30.7%
● 純利益:16億2500万円(対前年比50.2%、通期計画達成率117.7%)
対前年比で増収増益を計画していましたが、
減収増益に終わりました
売上高・営業利益はほぼ計画通りの一方、
純利益は計画を大きく上回りましたね♪
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それでは減収増益となった大きな要因を
ダブルスタンダードがどのように分析しているか見てみましょう
2023年3月期決算短信の2ページには
● 前期に発生した一時的で利益率の低い案件を請け負わなくなった
● 事業構造の見直しによる利益率の改善
● 持分法適用関連会社の連結子会社化による段階取得に係る差益(特別利益)の計上
以上のように高収益のサービスに転換するよう事業構造を見直しに加えて、一過性の特別利益の計上が減収増益の主な要因と記されています。
特別利益は本業とは別の一過性の利益のため
来期以降の業績を予想する際は発生しないものとして扱う必要があります
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それでは売上高総利益(=粗利)はどうだったでしょうか?
2023年3月期決算短信の6ページの損益計算書を見ると
● 前期の売上高総利益率は35.1%
● 今期の売上高総利益率は42.8%(3Q時点では41.7%)
このように対前年比で売上高総利益率が向上しています。
売上高が多少低下したとしても一時的であれば問題なく、
売上高総利益と売上高総利益率とが向上していれば
企業は成長できるのではないかと思います
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それでは最後に取引先企業の状況を確認しましょう
インバウンド主体の企業の案件を順調に増やすことができたとのことです。
また、前期は1年間で取引先企業数を20.6%増加させたのに対して、今期は1年間で取引先企業数を30.5%増加させるなど、成長率も前期を大きく上回りました。
今期の取引先企業数の増加はストック型報酬の増加も伴っているはずですから、
安定収益の基盤も順調に成長しているようです♪
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今後の決算の注目ポイント
今回の決算で2024年3月期の事業計画と業績予想が発表されました♪
2024年3月期の事業計画の概要は以下の通りです♪
● 2023年3月期から取り組んでいる事業構造の見直しを継続して高い利益率を維持する
● 更なる受注増に備えて M & A や新たな開発パートナー企業を開拓して供給能力を高める
● 既存顧客へのより良いサービスを提供・提案する一方で、新規顧客の開拓にも注力する
● 新たなサービスの基盤となる技術開発の継続
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2024年3月期の事業計画の概要は以下の通りです♪
● 売上高:77億円(2023年3月期と比べて11.4%増)
● 営業利益:23億5000万円(2023年3月期と比べて10.8%増)
● 売上高営業利益率:30.5%(2023年3月期は30.7%)
● 純利益:17億3100万円(2023年3月期と比べて6.5%増)
2023年3月期で利益率を高めて、
来期以降その利益率を維持したまま売上高を成長させられるか楽しみですね♪
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私は今後の決算では以下のことに注目しています♪
● 高い利益率を維持したまま売上高を伸ばすことが出来るか?
● 取引先企業数は順調に増やせるか?
● 受注増に備えて M & A や開発パートナー企業を開拓するなど供給能力を高めることが出来るか?
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これらのことに注目しながらダブルスタンダードの決算を追っていきます。
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まとめ
ダブルスタンダードの2023年3月期4Qの決算について分析致しました
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● 2023年3月期は対前年比で減収増益(売上高は概ね計画通り、純利益は計画を大きく上回る)
● 1年かけて事業構造を見直し利益率を高めることが出来た(事業構造見直しは来期も継続する)
● 取引先企業数だけでなく、取引先企業数の増加率も2022年3月期を上回った
● 今後も、高い利益率を維持したまま、取引先企業数を増やすとともに、受注増に対応出来る供給能力を高められるかに注目
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今後もダブルスタンダードの成長から目が離せません♪
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ありがとうございました!!
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